2021年夏休みDay4 大朝日岳、避難小屋泊1泊2日@山形県

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トレッキング

2021年夏休みは東北地方南西側(新潟県、山形県、秋田県)の日本百名山である巻機山、大朝日岳、月山、鳥海山を攻める計画です。初日に巻機山に登ってから少し間が空きましたが、本日はいよいよ大朝日岳に登ります。

大朝日岳は古寺鉱泉からであればなんとか日帰りもできるらしいのですが(といってもコースタイムが9時間45分もかかる)、私たちはそんなに無理はしたくない派なので、大朝日避難小屋に宿泊する1泊2日の登山です。朝日鉱泉ナチュラリストの家が起点のコースは下記3つあるのですが、私たちは①鳥原山コース→大朝日避難小屋宿泊→②中ツルコース→朝日鉱泉ナチュラリストの家の周回ルートにしました。

朝日鉱泉ナチュラリストの家は古寺鉱泉登山口まで送迎してくれる宿泊プランも用意されています。それを活用すれば古寺鉱泉から登って朝日鉱泉ナチュラリストの家に戻ってくることも可能なので、選択肢が広がって嬉しいサービスだなぁと思いました。

前日のDay3は新潟県から山形県への大移動日のため、観光しながら登山口兼宿泊地の朝日鉱泉ナチュラリストの家を目指しました。途中寄った土偶広場は土偶さんがカッコよすぎました。

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大朝日岳について

大朝日岳の基本情報について紹介させていただきます。

地図

朝日鉱泉からの登山MAP

朝日鉱泉ナチュラリストの家に貼られていた地図はこちら。かなり詳しい補足が書かれています。とても参考になりました。

基本情報

位置山形県
標高1870m
累積標高差1日目:登り1,681m、下り464m
2日目:登り401m、下り1,627m
総歩行時間1日目:7時間33分
2日目:4時間58分 ※どちらも休憩時間含む
総歩行距離1日目:10.6km
2日目:8.1km
アクセスマイカー:朝日鉱泉ナチュラリストの家手前の駐車場(※)
おすすめ度(4.2/5)

(※)通常であれば宿泊地である朝日鉱泉ナチュラリストまで車で行けるのですが、橋に亀裂があるらしく、手前の駐車場(朝日鉱泉ナチュラリストの家まで徒歩10分ほど)に停めることとなりました。

朝日鉱泉ナチュラリストの家

朝食

朝食とお昼のおにぎりを前日の夜にGET。朝は4時に起きて出発の準備をし、1Fの食堂にて朝食のおにぎりを食べました。おにぎり2つと卵焼き、かまぼこ、お漬物が入っていました。おにぎりの具は梅干しと昆布です。このおにぎり、本当に大きいです。朝から2つ食べるのはちょっと無理だったので、1つだけ食べて出発です。お昼のおにぎりもこれと同じサイズが2つ入っていたら食べきれるかな?と不安になってしまいました。

大朝日岳 登山(1日目)

登山開始

もう外は明るくなっています。不要な荷物を車に置きに戻った関係で、なんやかんや5:20に朝日鉱泉を出発です。

登山口は朝日鉱泉ナチュラリストの家を出て右手です。

看板があるので迷うことはありません。下っていきます。

取水口横の吊り橋

吊り橋が現れました。古そうな吊り橋です。

足場が狭いです。大して揺れることはないですが、足を踏み外したら怖いな~と思いながら慎重に進みます。高所恐怖症でなくて良かった。

弘法水

朝日岳最初の水場を発見。朝日鉱泉には「美味」と書いてあった弘法水ですが、水は十分に持っていたので口にせず先に進みました。登山道には数か所の水場があるので、計画すれば重い水を持たずとも、水を補給しながら山行ができそうです。

ブナの木々が気持ちいいです。

中ツルコースと鳥原山コースの分岐

右手の鳥原山・大朝日岳方面に進みます。帰りは左の中ツルルートから下山してきます。

急登30分我慢

朝日鉱泉ナチュラリストに貼られていた地図には「急登30分。我慢して登る。」と書かれており、覚悟はしていたのですが、本当に急です。ふくらはぎにかなり負担がかかります。道がなく、無理やり登山道にしたような傾斜です。

平らなブナ道

急登が終わるとなだらかになりました。登山地図を確認すると先ほどの急登のせいで全く進んでいないように見えて落ち込みました。ここからは横方向に進めそうなので稼げるかな?それにしても日差しが暑い。

大きなキノコを発見。ぶよぶよしています。

途中開けたところがあったのでパシャリ。太陽が眩しい。

横方向にルンルン進んだので実は結構来たかな~と期待していたら、鳥原山まであと3.5kmもあるではありませんか!!ここまでで丁度2時間くらいでした。朝食の残りのおにぎりも近くで食べました。

途中狭い道にはロープがかけられていました。

金山沢を渡る

沢を岩の上を伝って渡ります。水量はそこそこだったので苦労することなく渡ることができましたが、大雨のときは注意みたいです。

ナメクジでしょうか。こんなに大きいナメクジを見たことがありません。普通に登山道を横切っていました。ノリノリで進んでいたら踏んでいたかもしれません。どこまで大きくなれるのか、彼?彼女?の成長が楽しみです。

鳥原湿原

高い木がなくなって、湿原模様になりました。登山開始して3時間20分くらいです。ナメクジを見てからここまで大した写真がないのですが、アブ(ハチかもと思っていた)にしつこつ追い回されて大変でした。ブーンブーンうっとおしく、息もはーはー言いながらとにかく無我夢中で駆け足で登りました。ツラかったです。

綺麗な白いお花が咲いています。

木道の隅で年配の方2名がクッカーを出してくつろいでいました。そこを遠慮なく通らせていただいて、鳥原避難小屋に向かいます。

もうすぐ鳥原避難小屋に着きそうです。

鳥原避難小屋

山小屋のような建物をイメージしていましたが、外見は普通に下界の建物みたいです。

休憩のため、少し中に入らせていただきました。大朝日岳山頂避難小屋と同様、1,500円/人みたいです。中はとても綺麗でした。2Fもあります。

古寺鉱泉と鳥原山・小朝日岳・大朝日岳の分岐

さて、少し戻って小朝日岳のほうに向かいます。

見渡しのよい稜線に出るのかな?と期待。それにしても遮るものがないのでめちゃくちゃ暑いです。天気が良いだけ感謝しなくちゃですね。

水芭蕉でしょうか。熊鈴を忘れてきたので熊が怖かったのですが、ひとまずここまで生きて歩いてくることができました。結局熊には会わなかったです。尾瀬では、水芭蕉群生地で2頭の熊を見たので、水芭蕉の近くは危ないんじゃないかなといつもヒヤヒヤしてしまうのですが、そうそう熊には会わないものですね。

鳥原山展望台

鳥原山展望台に到着。小朝日岳らしき山が見えて絶景です。暑ささえなければ休憩スポットとして最適だと思います。

小朝日岳へ

手前の山が小朝日岳、奥の雪渓がある山が大朝日岳でしょうか?朝日岳といえば夏でも雪渓が残っているイメージだったので、まさに期待通りの眺め。

小朝日岳の頭が見てきました。近いようで遠い・・・。

東北の名峰、そして次の登山地でもある月山です。下のほうが見えないので、まるで雲に浮いている山みたいです。

いちご??食べられるものなのか分かりませんが、美味しそうに見えます!!

稜線に出ればあとは気分よく歩けるぞ!と思っていた自分がバカでした。日差しと暑さ、小朝日岳への傾斜に足取りも少しずつ重くなります。

んー、まだ遠いな…。

最後の登りだと良いな…。このあたりはもう本当にしんどくて、話す気力も失せていました。みーもゆーも無言で進みます。

見渡す限りの山々。市街地からも遠いだけあって、本当に山しか見えません。

小朝日岳

やっと小朝日岳に到着。みーはすぐにバッグを下ろし、銀マットを広げて横になりました。疲れすぎてやばいです。数分横たわってやっと気力が湧いてきたので、お昼ご飯にします。朝ごはんとの違いは、卵焼きがウインナーに変わっていることだけでした。おにぎりもやはり大きすぎて1つが限界。残りはあとでいただきます。ビールを冷やすために持ってきた冷凍ペットボトルのボカリアクエリアスをゴクリ。いや、ゴクゴク??冷たいから美味しいのか、甘い感じが美味しいのかは分かりませんでしたが、ここで飲んだポカリアクエリアスのありがたみは一生忘れることはないでしょう。休んでいたら続々と人が集結。そろそろ向かいましょうか。

大朝日避難小屋へ

正面の一番高いところが大朝日岳でしょうか。壮大な景色にあっぱれです。先ほど休憩したので足どりも軽くなりました。

山の谷間に厚い雪渓が残っています。去年は雪不足で苦しみましたが、今年はどうなることやら。雪が少ないと、スノーシューで楽しめるところも減るので残念です。

黄色いお花が咲いています。気持ちの良い稜線歩き。大朝日岳の最後の登りに差し掛かる手前に銀玉水があると事前情報を入手していたので、このときは銀玉水のことしか考えていませんでした。小朝日岳山頂で飲んだ冷凍ポカリアクエリアスが美味しすぎて冷たいドリンクを欲しています。

銀玉水

日本一?美味しい水、「銀玉水」の分岐に差し掛かりました。6月の残雪期までは雪に埋もれて利用不可らしいので、春登山は水の確保に苦労しそうです。

分岐から銀玉水まではすぐです。まずはナルゲンボトルに汲ませてもらって飲んでみると・・・最高に美味しい!!!暑いなか登山した分、水の冷たさが身体に染み渡ります。トイレに行きたかったのを忘れて無我夢中でゴクゴクしてしまいました。ありがたいです。大朝日岳山頂避難小屋から10分くらいのところに金玉水もあるのですが、銀玉水が日本一?美味しいと言われていたので、プラティパスにもたくさん補充しました。

さきほどの分岐に戻ってから大朝日岳山頂避難小屋を目指します。前を登られているお二人とは後ほどお話したのですが、なんと日帰りみたいです。大朝日岳は案外日帰りの人が多いのでびっくりしました。避難小屋までもクタクタなのに、それから大朝日岳山頂まで行って下山するなんて考えられません。みなさん本当に健脚です。

花びらがラッパみたいな形をしていて可愛いです。

朝日嶽神社奥宮

大朝日岳山頂避難小屋も見えてきた頃、朝日嶽神社奥宮が現れました。バッググラウンドが雪渓付きの山だなんてなんとも贅沢な・・。

またまた可愛いお花たち。花の名前は全く覚えられません。写真を撮ると名前を教えてくれる機能があれば嬉しいんだけどな~。実は探せばそんなアプリがもうあったりして。

大朝日岳山頂避難小屋

さぁ、もう目の前です。終わったー!!

到着しました。ここまで休憩込で7時間33分かかりました。テント泊に比べて荷物は軽いものの、やはりこのレベルになると疲れますね。修行が足りないのでしょうか…?

1Fは料金を支払うためのボックスがあり、そこに1,500円/人を支払います。管理人室も1Fにありましたが、このときはまだいらっしゃっていないようでした。寝床は2Fにあり、こんな感じになっています。埃とゴミが床に溜まっていたので、1Fからほうきとちり取りを持ってきてまずはお掃除です。まだ誰もいなかったので隅のほうをゲット。

寝るところを確保できたので、小屋の前のベンチでお昼ご飯の残りを食べ、YAMAP特製のコーヒーをいただきます。朝・昼・夜のひとときがあるのですが、失敗しました。お昼なのに夜のひとときを飲むことになるとは!実はこのコーヒーはドリップコーヒーではなく、紅茶のようなティーパックになっています。ドリップコーヒーは事故が起こりやすいですが、この形状であれば事故は起こりにくいので、その点に関しては◎です。

避難小屋正面に向かって右側に見えるこの山は中岳でしょうか。道が見えるので大縦走もできそうです。外の風が気持ちよかったのと、実はここ、携帯の電波が入るということが分かったので、みーは外でしばしくつろいでいました。日帰りの人がこの時間でも下山しようと頑張っていました。お疲れ様です。

夕食

さてさて、やることもないので早めに夕食の支度を始めます。棚に写真のような鉄板が沢山あるので、バーナー利用はこの上で。

下界から持ってきたビール。前日に遠藤商店というお店で購入した一品。絵柄がかっこいい。

夕食は米沢牛レトルトカレーと牛すじとろ煮です。メスティンでご飯も炊きました。う~ん、写真だと全然美味しそうに見えませんが、米沢牛レトルトカレーはピリ辛で美味しい!牛すじとろ煮はちょっと想像のものと違っていましたが、具は美味しかったです。スープが多すぎてどうやって持って帰ろうか悩みましたが、トイレットペーパーに吸引させていただきました。そういえば、ゴミの持ち帰りにずっと悩んでいて、ゴミ袋に入れるだけだと匂いがするので、モンベルのガーベージバッグを買いました!持ち運びも便利で、これに入れれば匂いも気にならないのでグッドです。

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さて、明日は山頂にご来光を見に行く予定なので、早めに就寝します。おやすみなさい。

大朝日岳の感想

大朝日岳1泊2日、初の避難小屋泊です。大朝日岳は日本百名山ですが、youtubeの動画は少なくどんな山なんだろう?と行く日まで楽しみにしていました。今回のコースは朝日鉱泉ナチュラリストの家からの周回ルートで、行きは鳥原山ルート、帰りは直登コースの中ツルコースを下山するルートです。朝日鉱泉ナチュラリストの家で食べた夕食はとても豪華で、正直これ目当てでまた大朝日岳に登っても良いかなと思いました。小朝日岳までの道のりが長かったのですが、小朝日岳から避難小屋までの道は稜線で、山に残る雪渓を見ながら東北らしい山の景色を味わいながら登ることができました。特に「連峰一の名水」と呼ばれる銀玉水の水はとても冷えていて、長い道を登った者だけが味わえる最高に美味しい水だと思いました。

明日は大朝日岳の山頂からご来光を見る計画です。果たしてご来光を見ることはできるのか。

では、また。

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