2021年最後の登山は初のアルプス・木曽駒ヶ岳へ@長野県

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トレッキング

2021年の登り収めは初のアルプス・木曽駒ヶ岳に登ります!!

今年は白馬岳、鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳などの日本アルプスへの登山も計画していましたが、夏は東北遠征をしたこともあって行く機会を逃していました。夢のアルプスは遠いなーと思っていましたが、最後の最後にアルプスに行くことが叶って最高の気分です。雪山で天候が悪いときはなかなか厳しいと噂の木曽駒ヶ岳だったので、モンベルのイベントからガイド付きの木曽駒ヶ岳登頂プランを申し込みしました。

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木曽駒ヶ岳について

木曽駒ヶ岳の基本情報について紹介させていただきます。

地図

基本情報

位置長野県
標高2,956m
累積標高差登り490m、下り490m
総歩行時間約4時間(うち休憩は30分)
※ホテル千畳敷⇔木曽駒ヶ岳往復
総歩行距離約4km
アクセスマイカー(菅の台)→バス→ロープウェイ(千畳敷)
おすすめ度(4.5/5)

普段はスマホの登山記録をもとに累積標高差、歩行時間や距離を記入しているのですが、今回登山記録を取り忘れたのでおおよそとなります。

モンベル講習のスケジュール

1日目

12:15 ホテル千畳敷 売店付近/集合

13:00 荷物を預けて、装備装着後に出発

13:20 カール内にて雪上技術講習開始

15:30 講習終了

16:00 ホテル千畳敷着

18:00 夕食

21:00 消灯

2日目

8:00 朝食後 ホテル千畳敷発

9:00 乗越浄土

10:20 木曽駒ヶ岳

10:50 下山開始

12:00 乗越浄土

13:20 千畳敷駅着、着替えとパッキング

13:50 駒ヶ岳ロープウェイ千畳敷駅/解散

1日目

菅の台バスセンター駐車場

モンベルのガイドさんとはホテル千畳敷で待ち合わせしているため、そこまでは自力で辿り着く必要があります。マイカーでのアクセスの場合、菅の台バスセンター駐車場に車を停めてから、路線バスとロープウェイを乗り継いで向かいます。12/28から1泊2日の行程だったのですが、12/28が平日だからか、冬のせいか分かりませんでしたが、菅の台バスセンターの駐車場はガラガラでした。トイレに行って身支度を整えて出発です。

路線バス

菅の台バスセンターからのバスは1時間に1本、毎時15分発です。ロープウェイの麓のしらび平駅まではバスで約30分です。ロープウェイは毎時05分発に乗り込むことになります。運行時間は季節によって変わるので、木曽駒ケ岳ロープウェイの時刻表を参考にしましょう。

バスとロープウェイのチケットは菅の台バスセンターの切符売り場で購入できると思っていたのですが、閑散期だからか路線バスと同じようにバス降車の際に支払う形式でした。Suicaも未対応だったので、運賃箱に乗車券と現金を投入でした。大人ひとり830円(片道)でした。

バス乗り場

駐車場の目の前にバス乗り場があります。冬山は荷物が多くなりますが、行きの乗客は少なかったので、隣に荷物を置いても問題ありませんでした。路面には雪があり、バスはチェーンを付けていて、結構狭い山道をどんどん進んでいきます。マイカーだったら運転したくないような道を走ってくれるので、案外ラッキーかも!?と思いながら外を眺めていました。

しらび平

ロープウェイの麓の駅に到着しました。バス停には結構雪が積もっていて、停車場所の手前で一回バスがバックしました。ここでこんなに雪が積もっているなんて、上のほうはもっと雪があるんだろうなーとテンション爆上がりです!

駒ヶ岳ロープウェイ

千畳敷の気温がやばすぎます。関東育ちだったので雪が降っても年に1回程度です。マイナスの世界ってほぼ経験0なので、-17.4℃と言われても実はあんまり分からなかったり…笑。

モンベルのツアーチケットを提示すればもっと安く買えたロープウェイチケット。帰宅後に気が付きました。まぁ、これも地域経済に貢献だと思うことにします。キャンペーンをやっていたのでモンベル会員証と好日山荘会員証を提示して少し安くなりました。

ロープウェイの窓からの景色はこちら。一面雪です。

ホテル千畳敷

千畳敷駅からホテル千畳敷は直通です。ガイドさんとの待ち合わせまで1時間ほどあったので腹ごしらえです。2612Cafeと、奥にレストランがありました。私たちはこれから雪山訓練が控えていたのでガッツリ食べなきゃということで、Cafeには目もくれずにレストランにゴーしました。

メニューは駒ヶ根名物のソースカツ丼の他、カレーやホットドックなどがありました。

木曾駒ヶ岳登頂後は駒ヶ根市近くでキャンプを予定していて、観光のときにソースカス丼を食べるかもしれないなーとか思いつつ、ここでもソースカツ丼を頼んでしまいました。思ったよりサクサクな感じではありませんでしたが、ソースの甘味が美味しかったです。お腹も満タンになったので、これで午後の講習でエネルギー切れはないはず!!

雪山講習(ピッケル&アイゼンワーク)

ガチの講習だったので写真は1枚も取れませんでした。

まず、ホテル千畳敷内で身支度を整えます。宿泊者用の荷物置き場に不要な荷物は置いていくことができました。訓練では転んだりするので、服はすべてズボンの中に入れて、完全防備で出かけました。

訓練場所はホテル千畳敷から駒ヶ岳神社のほうに向かって、ロープを超えたところの斜面になります。ホテル千畳敷からは100mほどでかなり近かったです。ピッケル&アイゼンワークに入る前に雪面を滑って柔らかい雪をどかす作業をしました。そのあとは下記の訓練を実施しました!!講習終盤は訓練場所が日陰になっていたのでとても寒かったです…。

  • ピッケル
    • 滑落訓練 …前を向いてお尻で滑った場合、頭から滑った場合、仰向けで頭から滑った場合の3パターンを何度も繰り返し実施。パターンに応じてピッケルを刺す位置が変わるのがちょっと難しかったです。ポイントは「脇を締める」「スパイク(先端の部分)が自分に刺さらないように左手で覆う」「雪にピッケルを刺したらアイゼンが引っ掛からないように足を上に上げる」でした。
  • アイゼンワーク
    • 登り5パターン …つま先を八の字に開いた歩き方、足を交差させて斜めに登る、斜面に対して横向きに足を置いて登る(ダイアゴナル)、ナインオクロック&スリーオクロック、つま先蹴り込んで直進する(フロントポインティング)の5パターンを練習しました。いろいろ使い分けて歩いたほうが足の負担が少なくなるみたいです。
    • 下り3パターン …まっすぐに下る、斜面に対して横向きで下る、斜面を向いてつま先を蹴り込んで下るの3パターンを練習しました。最後の斜面を向いて下るステップは乗越浄土からの急斜面の下りに使いました!

上記に加えて、強い風から身を守るための耐風姿勢を学びました。

ロープの練習

ホテル千畳敷に戻ったあとはお部屋に荷物を置いた後、Cafe前のロビーで、ハーネスを付けて、ロープをカラビナに通す練習をしました。いろいろ勉強になります。みーはクライミング用のハーネスを持っていきましたが、特に何も言われなかったなー。ゆーはアルパイン用のほうが軽くて雪山などには良いということだったので、マムートのを購入。

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  • カラビナは2つ用意して、開く方向を逆になるようにロープを通すこと(そうすると、2つ同時に取れてしまうことがない)
  • 前の人に近づきすぎないこと(近づきすぎると、後ろの人が転落した場合に自分も引っ張られる。近づきすぎなければガイドさんが引っ張ってくれるみたい。)

ちなみに、みーが持っていったカラビナはこちら。みーのカラビナは可愛いピンク色に惹かれて即買いしてしまいました。HMS型安全管付きカラビナです。

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ホテル千畳敷のお部屋

お部屋は男女別でした。かなり広いお部屋で、テレビもありました。充電もできます。暖房もあったので、その前で手袋などを乾燥させました。

お風呂

夕食の前にお風呂に入りました。入っている方がいたので写真は撮れなかったのですが、結構広々していました。リンスインシャンプーとボディーソープがありますが、髪がバキバキになったので気になる方は持参したほうが良いかも。温泉は熱めでした。熱め好みのみーとしては最高でした!!女子脱衣所のドライヤーは一つしかなかったので、混雑時は行列かもしれません。

夕食

そしてお待ちかねの夕食です!!夕食は18時からでした。お風呂に行ったのが17時過ぎだったので少し慌ただしかったのですが、間に合いました。まずはドリンクを注文して席に着くと…

じゃじゃーん!!品数が多いです。献立表までありました。デザートまで付いています。ご飯とお味噌汁はおかわり自由です。

そして、これだけではなく、な、なんと、すき焼きまで付いていましたー!!!!豪華すぎる夕食に盛り上がります。今回の講習はガイド1名に対して5名の講習者がいたのですが、しばし雑談しながら夕食時間を過ごしました。

夕食後はガイドさんとはお別れして、あとは自由時間でした。朝食は7時ですが、その前に日の出が見られるということで、早起きを決意して早めに就寝しました。

2日目

日の出

ホテル千畳敷の目の前からこの景色です。寒いので防寒対策必須です。小さくて分かりづらいかもしれませんが、ダイヤモンド富士です!

そしてこちらが富士山の反対側の宝剣岳です。名前もカッコいいけど、姿もカッコいいです。宝剣岳はクライミング技術も必要で、雪山も難なく登れるようになった頃、早くても3年後くらいじゃないと無理かな?とガイドさんがおっしゃっていました。夏でも難しそう~!

朝食

朝食も品数が多くて嬉しいです。これから頑張って登るのでたくさん食べます。

登山開始

ホテル千畳敷の目の前で準備運動をしてから出発です。稜線沿いはかなり風が強かったので、教わった耐風姿勢をさっそく使いました。

乗越浄土に登る道は最後のほうが急になるのですが、なぜか途中からトレースが付いていました。なんと岩陰のところでビバークした2人組がいたそうです。ビバークは寒そう…。なので、そこまでの辛抱だぞー!!と途中男性陣でプチラッセルしながら進みました。女性陣は後ろで良いよとガイドさんの有難いお言葉をいただいたので、素直に楽させていただきました。

結構高いところまで来たなーと振り返ってみるとホテル千畳敷があんなに遠くに見えました。乗越浄土手前の急登に差し掛かる前、オットセイ岩あたりでロープを装着して、最後のひと踏ん張りをしました。集団行動、かつ、ロープがあると、疲れていても立ち止まれませんね笑。みーはかなりヘロヘロ、泣きそうになりながら頑張りました。寒いかな?と思ってフリース的存在を2枚着ていたのですが、動くと暑いものですね。

乗越浄土

はーはー言いながら到着!!宝剣小屋が見えます。半分以上雪に埋もれていました。ここで少し休憩。冬は飲み物を飲むのも一苦労ですよね。ガイドさんにもらった芋羊羹がめちゃ美味しかったです。

天気が下り坂ということで休憩も早々に切り上げて先に進みます。写真右側が中岳で、その先は一旦下ってから登り返して、木曽駒ヶ岳に着きます。中岳に向かう道はかなり風が強くて、途中何度も止まって耐風姿勢を取りました。ガイドさんがいなかったら引き返しているレベルでした。

木曽駒ヶ岳山頂

途中の写真はないのですが、木曽駒ヶ岳に登頂できたみたいです!標識がなく山頂の神社?らしきところに着いたのでなんだか登頂感動度は薄いのですが、何はともあれ登頂できて良かったです。

登頂の記念にパシャリ。してくれました、ガイドさんが。

木曽駒ヶ岳からの景色はこちら!!!雪に覆われている山だらけでめちゃカッコいいです。

下山

ガイドさんは後半天気が崩れるとおっしゃっていたのですが、予想通りに下山はホワイトアウトになってしまいました。乗越浄土からの最初の急登は斜面に向かってピッケルを刺しながら降りましたが、下を見たらほぼ垂直に見えたのでめちゃ怖かったです。

ランチタイム

ということで木曽駒ヶ岳登頂お疲れ様でした。8:00頃にホテル千畳敷を出発したのですが、出発が遅くなったら天候が崩れて登頂できなかったかもしれません。かなり運が良かったと思います。ロープウェイは毎時55分に出発しているのですが、11時55分は過ぎていて、12時55分までにはまだ時間があったので、1日目にガイドさんからもらった無料券でコーヒーをいただきます。無印良品のバターバウムは美味しかったのでリピ確定です。スコーンはバラバラこぼれる感じだったので、食べるの大変でした。

さよならホテル千畳敷よ。今度は夏か秋に来ます。

ロープウェイには乗車上限人数があり、ホワイトアウトのためか下山する人が多く、出遅れた私たちは臨時便待ちで20分ほど待たされました。早めに並んでおくのが良かったようです。グッバイ、千畳敷。

木曽駒ヶ岳の感想

雪山登山ということで今回はモンベルのツアーを使っての木曽駒ヶ岳登頂となりました。1日目はピッケル&アイゼンワークをびっしり特訓してもらえて、これで転んでもどうにかなりそうかな?とちょっぴり自信が付きました。が、転ばないように歩行することが何より大事です!

2日目はとても綺麗な日の出を見ることができ、これは木曽駒ヶ岳も最高かな?と思いながらのスタートでした。乗越浄土に続く道は少し場所を間違えると雪に足が埋まったり、最後の急登は本当にしんどかったりしましたが、カッコいい宝剣岳を眺めながらなんとか登りきることができました。そこからの稜線は風が強くて冬山登山の厳しさを感じました。途中何度も踏ん張りながら少しずつ進み、なんとか木曽駒ヶ岳登頂成功!!一面真っ白な世界は異世界のような美しさで、苦労して登ってきたかいがあったなと思いました。帰りは乗越浄土の下りが怖かったのと、最後はホワイトアウトしていて大変な感じでしたが、ガイドさんに率いられて無事に下山することができました。

初のアルプス百名山が冬の木曽駒ヶ岳でしたが、登頂成功できてほっとしました。冬山は装備が重要で、天気によってはいつ遭難してもおかしくないような状況になります。本当に気が抜けないのですが、白だけの世界は人を魅了するものだと思います。きちんとした技術と知識を身に着けて、ガイドなしで冬山登山ができるようになりたいものです。

では、また。

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