2021年夏休みは日本百名山の巻機山、大朝日岳、月山、鳥海山を攻める計画です。初日は巻機山、4~5日目は大朝日岳1泊2日(避難小屋泊)の登山に行ってきました。続く月山は台風で延期して、旅行日程を延長して最終日の前日に登ることにしました。
本日は待ちに待った鳥海山に登ります! 今回のコースは滝ノ小屋登山口から出発し、鉾立登山口に下山するルートです。マイカー利用のため、鉾立登山口に車を置いて、滝ノ小屋登山口までタクシーを使います。前日、酒田第一タクシーに電話予約したのですが、「2万円くらいかかるけど大丈夫か?」と脅されました笑。次はいつ来れるか分りませんし、ピストンルートよりも絶対に楽しめそうな縦走ルートと決めていたので、「大丈夫だ、問題無い」と返しました。
前日のDay7は、山形市に次ぐ県内第2位の酒田市を観光しました。雨の日でしたが酒田市の観光スポットをたくさん巡ることができたと思います。
鳥海山について
鳥海山の基本情報について紹介させていただきます。
地図
基本情報
位置 | 山形県・秋田県 |
標高 | 2,236m(新山) |
累積標高差 | 1日目:登り1,038m、下り77m 2日目:登り237m、下り1,238m |
総歩行時間 | 1日目:4時間12分(うち休憩は34分) 2日目:4時間58分(うち休憩は42分) |
総歩行距離 | 1日目:5.2km 2日目:7.7km |
アクセス | マイカー&タクシー(※) |
おすすめ度 |
(※) 滝ノ小屋登山口から出発し、鉾立登山口に下山するルートを計画していたため、マイカーで鉾立登山口まで行き、そこからタクシーで滝ノ小屋登山口に向かいました。酒田第一タクシーを利用させていただきました。タクシーの乗車時間は約1時間半で、料金は18,000円弱でした。
ホテル・アルファ-ワン(ビジネスホテル)
朝食
8:30に鉾立登山口でタクシーと待ち合わせにしました。ちょっと登山を始めるには遅い時間だと思いますが、鉾立登山口までの道路、鳥海ブルーラインが夜間通行止め(17:00~翌8:00)という情報を目にしていたためですが、改めて調べてみると5月中旬以降は解除されているようですね…(今思うと、もっと早くから移動したかったです)。
酒田駅から鉾立登山口まで車で1時間くらい、朝食は、ビジネスホテルの朝食(魚民)が6:30からだったので利用させていただきました。6:30ぴったりくらいに入ると外仕事しそうなお客様たちがぞろぞろ…。バイキング形式だったのですが、コロナ対策で各自ビニール手袋のうえで料理を盛り付ける感じでした。登山に行く朝なのでがっつり食べられて良かったです。
登山口までのアクセス
登山口に向かう途中、鳥海山の裾が見えました。山頂には雲がかかっています。明日はご来光を見に行く予定なので、晴れてくれると良いな~。
折立登山口の駐車場
折立登山口の駐車場にタクシーとの待ち合わせ5分前くらいに着きました。駐車場はとても広かったです。満車になることはあるのでしょうか。まだ天気は良い感じです。
タクシー(折立登山口→滝ノ小屋登山口)
折立登山口から滝ノ小屋登山口までは1時間半くらいかかります。お値段は18,000円弱でした。途中、みーもゆーも寝てしまいました。山道なので、運転は結構大変だったと思います。ありがとうございました。
滝ノ小屋登山口の駐車場は折立登山口の駐車場より小さめでしたが50台くらいは停められそうです。折立登山口から登る方のほうが多いのでしょうか。
トイレ
駐車場手前には水洗トイレがあります。トイレを済ませて登山開始します。ちょっと雲が多くなってきています。午後から天候が崩れそうなので、何とか持ってほしいです。
登山開始
鳥海山マップ
本日は頂上付近の御室小屋まで行きます。余裕があれば小屋に荷物を置いて新山まで行こうと思います!
鳥海山で見ることができる鳥、動物、お花みたいです。会えるか楽しみです。
登山口
では、気を引き締めて出発しましょう。テントがない分軽いですが、水をそれなりに持っているのでそこそこ重い荷物を背負って出発です。大朝日岳に登ったときは、着替えを持っていかずに軽量化したのですが、汗をかきすぎて風邪をひきそうになったのがトラウマで、今回は着替え一式を持ってきました。みなさんは着替えは軽量化の対象にならないですかね…?
最初は石が綺麗に敷き詰められた道を進んでいきます。
すぐに開けました。登山口の標高が1,204mですが、少し登っただけで高い木が全く無くなりました。
滝の小屋
すぐに滝の小屋に到着。ここにもトイレがあります。
小屋の前にお花出現!!しかもたくさん!!すごすぎる。大朝日岳もお花は咲いていましたが、こんなにたくさんではありませんでした。恐るべし鳥海山。
小屋を越えてから、ほぼ川の中を進む箇所があって少し大変でした。増水していたら通りにくそうです。
いっぱい伸びているのが花びらなのでしょうか。変わった花です。
水量が多いところもあるので注意。石が滑るかもしれないので慎重に登っていきます。
ニッコウキスゲでしょうか。
分岐
家族旅行村ってどこにあるんだろう。私たちは河原宿の方角を目指します。このあたりから少し傾斜がきつくなります。
このあたりは花がとにかく咲いているので、曇ってはいますがハイテンションで登ることができました。しかし、平日の木曜日ということもあり全然人がいません。
下を向いて咲いている紫のお花。ミツバチが私たちには全く構わず、頑張って蜜を吸っています。
オニユリかな…。分らない花が多いので勉強しようかしら。
4/八丁
滝の小屋から河原宿までの坂は八丁坂と呼ばれているようです。みーはお花に夢中で4/八丁しか見つけることができませんでした。まだ半分か~という感じです。
本当に綺麗です。八丁坂で初めて人に会いました。同じくお花の写真を撮りながらゆっくりと進んでいるようでした。こんなにお花があったら誰でもそうなりますよね。
曇っていて山麓の方は見えなかったのですが、天候良ければお花が無くても素晴らしい景色が広がっていそうです。残念。
河原宿小屋
河原宿小屋に到着。ロープがしてあり使えないようです。小屋の前に座って休憩タイムです。先ほど八丁坂でお会いした人もここで休んでいました。遠くにはこのあと通る心字雪渓が見えていて、絶好スポットでした。
使いませんでしたが、トイレがあるようです。看板だけ見ると立派です。
ランチ
おにぎりが変な形になってしまいました。みーのパッキングの問題です。ごめんなさいっ。
心字雪渓
ついに来ました、雪渓!!夏の雪渓は初めてなので楽しみにしていました。転んでも大丈夫そうなところで雪の感触を確かめてみる。うん、なんかシャーベットみたい。ツルツルな感じではないんだなぁ。
よし、チェーンスパイクを履いてここを進むぞ!と気合いを入れて、数歩進んだところで…、実は雪渓の左脇に夏道がありました。雪渓を横切るときだけチェーンスパイクがあれば大丈夫でした。アイゼンより脱ぎ着がしやすいから許す!!
雪渓脇の登山道は結構急ですが、お花に癒されながら進んでいきます。
雪渓横切りポイント①です。このようにルートガイドのロープがあるので、この区間だけチェーンスパイクを装着して横切ります。チェーンスパイクがあったおかげかもしれませんが、特に危険な感じはなかったです。ガスが濃くて先が見えませんが、結構な距離をトラバースしました(100mとかあった?)。
初めてみるお花。ピンク色が可愛い。
何かの枯れかけ?なのでしょうか。
どんどん進んでいきます。天気も悪くなってきて、雷が鳴らないか心配になってきました。ゆーの足取りも早くなります。みーは付いて行くのにやっと、死にそう。
へーい。また新しいお花見つけたぜ!
雪渓横切りポイント②。
これが固有種のチョウカイアザミでしょうか?下を向いて重そうです。花が開いていませんが、どんな状況なのでしょうか。
バイバイ雪渓よ!またいつの日か会おうではないか。
雪渓を抜けたあとの坂が地味にキツい。雨も降ってきたのでカッパを装着。雨が降り始めてもすぐに止むんじゃないかと期待して少し待ってしまうのはみーだけでしょうか。
地図アプリ上、伏拝岳となっていたところはどこだかよく分かりませんでした。天気も絶望感です。
行者岳
天気が悪すぎてテンションダウン。ささっと写真を撮って先を急ぎます。
晴れていたら遠くまで綺麗なんだろうなぁ。雨はそこまでではなかったので助かります。
梯子がありました。
ガスっていて何も見えません。
七高山まで0.1km
0.1kmって言われると行くか悩みますよね。近い感じがするので。ただ、これ以上天気が悪くなったら厳しそうだったのと、眺望は望めないと思って小屋に直行しました。七高山は外輪山最高点で、新山よりは標高がわずかに低いものの、一等三角点の置かれたこちらを鳥海山山頂とする人も多いそうです。七高山も新山も両方行けば鳥海山完全制覇!って感じなので悔しい。
分岐から小屋までの道は岩がゴロゴロしていて、注意が必要でした。
御室小屋
とうちゃーく!受付は奥の方にありました。複数の建物に分かれています。
受付中に売店をチェック。山頂生ビールってすごい!覇者の一杯として宣伝されていました。この後ゆーが、新山制覇の前に2杯もいただくことになります。
地図。山頂まで30分か、すごい近いです。こんなところに美術館もあるみたいです。あとで行ってみたいと思います。
そういえば鳥居を通らなかったな~。
部屋
部屋に案内してもらいました。上下段になっていて、私たちは上の部屋でした。カーテンがあるので個室感があって良かったです。そしてなんと電気までありました。
山居倉庫近くの売店にあったブルーベリーチーズケーキ。登山で疲れている身体には甘いものが染み渡ります。みーは挽きたてコーヒーをいただき、ゆーは覇者の一杯・ビールをいただき、担いできた柿の種などのおつまみを食べて、しばし横になって、くつろぎながら夕食を待ちました。
鳥海山頂美術館
あっ、くつろいでいただけじゃなかった!鳥海山美術館があるらしいので来てみました。小屋のすぐ近くにあります。
なんとびっくり。めちゃくちゃおしゃれじゃないですか。鳥海山で見られる動物や花などがモチーフとされたクリアファイルがあったので購入しました。無人なので、お金を入れて、商品を持って帰る感じです。そして、この美術館、実は個室があって、ここに泊まることもできるようでした。先着4部屋と書かれていましたが、いくら課金が必要なのでしょうか?本日は、個室に泊まっている人はいないようでした。
15時~17時頃はすごく天候が荒れて、大雨と雷でした。
夕食
夕食は17:30からで、時間になると呼び出しのアナウンスがあります。受付のすぐ隣の建物でみんなで食べるスタイルです。お茶は一人一杯。ご飯は既に並べられていて、好きなところに座って食べる感じです。いただきます。精進料理って感じですね~。ご飯はちょっとべっちょり。おかわりはできません。絶対カロリー不足。鯖の味噌煮は美味しかったです。ご飯中、小屋の人から話があり、「明日のご来光は期待しないほうが良いが、行くとすれば七高山がおすすめ。新山は外輪山が邪魔をしてご来光が見えない。」と教えてくれました。
鳥海山1日目の感想
思ったより天気が悪くてなり、途中どうなるかと思いましたが、大雨になる前に小屋に到着することができました。鳥海山は期待通りの山で、たくさんの可愛いお花が咲いていて、まさにお花畑の中を進んでいるようでした。雷に怯えていたので途中気持ち早めに登っていたのですが、やっぱりペースを早めるとキツいですね。お花がなければみーは精神的に息絶えているところでした。
小屋に着いた頃には大雨になり、明日のご来光が心配になるばかりでしたが、夕焼けを見ようと外に出ると雲の間から光が差し込む綺麗な写真を撮ることができました。雪渓と緑のコントラストにスポットライトが当たっているみたいです。さてさて、明日は早起きして新山に行く予定でしたが、小屋の人が外輪山である七高山をおすすめしていたので、七高山に気持ちが傾き始めました。朝外に出て、ご来光が見えそうな天気だったら行こう!と約束を交わして早々に就寝するのでした。
では、おやすみなさい。
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