2023年12月31日(日) 大仁-1.06、2024年1月1日(月) 大仁-1.11
話は10月にさかのぼりますが、元気商会の企画で天竜川を下るという話をぱっくらふたー 川旅派のREIさんから聞き、天竜川祭りに参加させてもらいました(現時点で私はブログ書くのをサボっていますので、天竜川の様子はREIさんのブログで)。そのときに、年越しで1泊2日のパックラフトダウンリバーをやっているというのを聞き、今回は初参加の関東勢を考慮していただき、気田川もしくは狩野川という話に。年末年始の仕事がはっきりしなくて、結構ギリギリに参加表明することになりましたが、年越し行事に参加させていただきました。
コース
YAMAPで記録しましたので、こちらもご参考に。スタート少し記録し忘れています。大仁から沼津港までで、電車回送が出来て、流れも穏やかなので初心者でも行きやすいコースだと思います。
アクセス
沼津駅~三島駅~大仁駅
沼津に前日入りして少し遊びたいと思っていましたが、暖かそうな微妙な感じの冬のギア選びや、装備の厳選などに時間がかかってしまい、前日入りは諦めました。3回目の野営ですが、まだ荷物選びには慣れません。現状選択肢が無いので山岳用テントに、シュラフは夏用にして着るものでカバーすることにしました。ウェアはドライスーツではなくパドリングスーツで問題ないと判断。それでも荷物が多い。
ゴールは沼津駅付近とのことなので、沼津駅近くのパーキングに車を停めてから集合場所の三島駅へ移動しました。沼津はラブライブの聖地になっているようです。この時点ではやや雨が降っていたので、傘をさして移動。
駅の中での様子は、なんだか夜逃げしているような変な人です。
三島駅に到着すると天竜川の企画でお会いしたAさんと、REIさんがお待ちでした。なんだか見た感じ荷物がコンパクトだな…。私たちは野営関係で共通装備もあるはずなんだけど、パックラフト自体がホワイトウォーターモデルなのでかさばる・重いというのと、山岳テントというのが大荷物になっている理由でしょうか…?
少し待って元気商会の縣さん到着。今回の参加はこの5名のようです。三島駅で伊豆箱根鉄道に乗り換えるのですが、ICカード使えないことが分かって、一度駅の外に出て切符を購入して乗り換えしました。電車では邪魔にならないように先頭車両に移動して、輪行スペースにザックを並べて置きました。移動中にだんだんと天気が良くなって、青空も見えてくる感じに。
大仁駅に到着
大仁駅に到着して分かったのですが、この駅に来るのは2回目でした。11月下旬に駅近くの焼き鳥屋さんへ行くときに、駅前の駐車場をお借りました。その時には大仁駅とは認識していませんでしたが。
駅の前に足湯があるので、ウェットソックスを履いたままドボン。じんわりと暖かい。ここから近くのコンビニに寄って、狩野川のエントリーポイントまで歩きました。夕飯の食材は事前に購入していたので、コンビニではお昼だけ買えばいいかなと思っていましたが、皆さんカップのそばを購入されるので、なんだか買うかって気持ちになって購入。年越しといえばやっぱり蕎麦なのですね。
川旅スタート地点へ
狩野川は今回で3回目。初めて来たのは2023年4月に参加した初心者向けのツアーで、スタート地点がここでした。そして23年11月にもツアーで来ていて、その時はここがゴールでした。川辺での準備はしやすいですが、川まで降りるのが急な坂で滑りやすかったので注意。
ダウンリバー
カーゴフライ(船内ストレージ)を使うのは我々のみで、皆さんは防水ザックに詰めた荷物をバウやスターンに搭載するスタイル。それにしても元気商会チームは準備が早い。あらかじめカーゴフライの専用ドライバッグに荷物を詰めていたので、そのままボート内部にしまうだけにしていましたが、3番手となりました。
1日目:大晦日
スタートは伊豆のジオスポットでもある城山を眺めながら。このころにはもう雨は降らないという感じの空に。
今回のボートは、GRIFFONRAFT ストレウス2艇、KOKOPELLI ローグライト、そして我が家のホワイトウォータ艇2艇。ストレウスは2.8Kg、ローグライトは2.7Kg、と比較して我が家のボートは3.4Kg、3.7Kgということからも川旅に向かない感じ(泣)。
PFDも、我々は本格的なホワイトウォーターにも対応するフォーム素材のものですが、皆さんはエアーで膨らませるAnfibio Buoy Boy。コンパクトで軽量、川旅によさそうなので買いたいです。
最初はところどころに瀬のある感じです。そんな中、川の中にポツンといい感じの岩を発見…
エディキャッチやぁぁぁ。
こういった岩を見つけてしまうと悩みませんか?(え、悩まない?)ギリギリまで、やるか・やらないか迷ったためか、ボート1艇分くらい岩から離れた位置で回ってしまい、これは失敗。
少し先にも練習できそうな岩があったので再挑戦。最初のよりも流れが弱かったこともあって、岩の裏側に入れました。川旅で練習する必要ないかもしれませんが、たまに練習したくなるんですよね(これを変態と呼びます)。
水量少ないですが、数か所あるざら瀬は少しだけライン取りを意識できれば問題なく通れました。全区間通してボートを下りることはありませんでした。
そして、初日最大のピンチだったのがここ。返し波があって、みんな右側をよけていたのですが…
このくらい大丈夫でしょうと十分避けなかった結果、返し波でボートが傾きフリップするかもって感じに!左パドルでぐっとこらえました。ドライスーツは着ていませんし、ウェットスーツも着ていませんので、フリップしたらマジで洒落になりません…。
川の紹介ではなく自分の漕艇の紹介になっていますが…、
危険個所は無いですし、事前に何も調べてもおらずお任せなので、あまり紹介するところが無いというか。狩野川は秘境感はなく、車の流れも見えることありますが、距離があるためか割と気にならない感じで静かに下れました。
後半は流れもなくなってきて漕ぎがメインに。狩野川さくら公園にはAさんが用意周到に薪を置いてきたとのことで、薪の回収+小休憩。冬場は地味な感じですが、初春には綺麗に桜が咲くそうでお花見ダウンリバーもよさそうです。ここでキャンプできると最高なのですが、キャンプは禁止とのこと。
さくら公園を過ぎてからはそろそろ野営地探し。風向きを考慮しつつ、火が燃え移るような枯れ草などの危険が無い所を吟味。といっても、ここは経験豊富な皆様にお任せです。
事前の話では日の出橋あたりで川がくねっており、地形的にも風も避けられるのではないかと。その日の出橋手前の川が曲がるあたりにもよさそうな野営地が。ここは道路から人や車も入ってこれそうな感じかな?
川が大きく曲がって、日の出橋が見えるところの右岸側に体積したような土地を発見。広さ的にも5名には十分かといった感じで、今回の年越し野営地はこちらに決定。
野営開始
各々設営などを行って、ながーい焚火タイムと宴会の開始。ビールは重いけど欠かせないので、今回は厳選して4本持参+1本コンビニで追加購入。追加購入した1本はパックラフトの足元に置いて連れてきました。
縣さんはワイルドにソーセージを直火で。いい時間になってきたら、私たちも夕飯の準備…。今回写真を撮ってないことが分かったのですが、冷凍餃子+カット野菜+鍋キューブで簡単キムチ鍋。〆はサトウのごはんにチーズを振りかけたリゾット。
夕方から少し風がありましたが、時間が遅くなればなるほどに風もなくなり、寒さもそこまでではなかったので、起きたまま年明けを迎えることができました。例年は寒すぎて、年明け前にはテントに引きこもっていたと聞きました。
明け方に一瞬風が強くなったのですが、それもひと時。7時過ぎには初日の出。みーさんはゆっくり寝ていたので、日の出は見損ねていました。
朝食などを済ませて、出発は9時半とのこと。片づけに時間がかかりそうだったのです、少し早めに片づけ始めていましたが、9時半に少し間に合わない感じになってしまいました。
2日目:お正月
本日は漕ぎがメインですが、ところどころに見どころがありました。野営地を離れてから少し行くと、元気商会ルール(?)でのパドリング禁止区間に入ります。波紋を立てないよう、そっと流れに身を任せて進みます。
パドリングを禁止して、流れに身を任せたまま行く先には、めんたいパークのオブジェクトが。逆さめんたいパークを見るためでした。頑張った結果、これが私の中でのベスト逆さめんたいパーク。このオブジェクト、名前があると聞いたので後日調べたところ、”たらピヨ”という名前でした。ピヨとはひよこでしょうか?
めんたいパークの近くには川の駅があります。ボートを停めて上陸。
川の駅伊豆ゲートウェイ函南(かんなみ、って読めなかった)。道の駅伊豆ゲートウェイ函南があるのは知っていたのですが、川の駅というのが併設されていることは知りませんでした。川の駅は広場、駐車場にトイレくらいしかないのですが、予約制で広場でのキャンプやバーベキュー、アクティビティ体験などもできるようです。
道の駅と接続されており、道の駅にはコンビニもありますし、日中はお土産屋や飲食店もあるので補給にも困らない。ここを拠点として、リッチなゆる旅もありかな?
そして、この先が旅のメインストリート、富士山を見ながらの川下り。最初は富士山に雲がかかっていたのですが、雲は取れて見事な姿を見せてくれました。
富士山に別れを告げ、川が大きく曲がっていて護岸整備をしているようなところを抜けると、柿田川との合流地点。柿田川は聞いたことがありましたが、狩野川と合流しているとは知りませんでした(自分でも川について知らなすぎな気がしてきました;川は2年目なのでこんなものですよね?)。
富士山の湧き水ということもあり、柿田川の流れはとても澄んでいます。濁りの入ってきた狩野川の流れを少しだけ中和。
柿田川の合流地点にボートを停めて、少し上流に歩くとなかなか良い瀬があります(GoProの映りはいまいちです)。柿田川の湧水地は観光地らしいので、上流から下るのは憚られますが、この瀬だけちょっと楽しむくらいだったら良いんじゃなかろうか?
柿田川の合流地点から再スタート。ちょっとお腹空いたので行動食を食べていたら、離されてしまいました。向かい風があると大変ですが、天候に恵まれており風は全然無い。
この先どんどん沼津の街中に入っていきますが、香貫大橋を過ぎたあたりに「こんな瀬があるのか」と言わしめるほどのラスボスが待ち構えているという話を聞いていて、皆さんの言いぶりから勝手に3級の瀬(御岳の三岩や、長瀞の小滝くらい)を想像していました。
そして緊張の瞬間はやってきました。と思ったのですが、なんだか波は弱い。水位が低いからでしょうか?事前に覚悟を決めていたこともあり、その反動もあって拍子抜けしました。
この先はラストスパート区間。パワーの無いみーさんには特に大変な区間です。
街中を進んで行くと、かのがわ風のテラスがあります。以前にREIさんはこちらで上陸されたとのこと。駅にも近く、ここが狩野川の旅でのベストな上陸地点だと思います。今回、ここで上陸するか/海まで行くか聞かれたのですが、狩野川下流域が初めてのみーさんが「機会が無いと来ないと思うので、海まで」ということで海まで行きました。
海までのエクステンドコース。無心で漕ぎます。
そして、風のテラスから約30分。海の手前の右岸側で上陸してゴール。
枯れた藪を通過してコンクリートで撤収作業。こういった藪を抜けるときに、カーゴフライに荷物満載だと重くて辛いです。苦戦しつつも二人で運びました。ザックを外付けの皆さんを見て思ったのは、バウからザックを取り外して背負い、パックラフトを手でもって運ぶことが出来るので、こういった歩きがある場合に強そうです。
パッキング済ませてからは、沼津駅までの約2.5Kmを歩くことにしましたが、重い荷物を背負っての移動はなかなか大変でした。バスでの移動も出来ますが、大荷物の5名は結構迷惑になったかもしれません。
まとめ
年越しの狩野川は天候に恵まれて、冬とは思えない暖かさということもあり、とてもイージーな川旅となりました。大仁~沼津の区間は、電車回送可能、危険個所やポーテージが無い、一泊二日の距離感も悪くないと思いました。初めての方は桜の咲く春の季節に下ってみるのが良さそうです。
元気商会ではInstagramやFacebookでこういった企画の案内がされます(年1、2回ですかね?)。ツアーではなく、趣味として楽しんでいるような経験者向けになりますので、その点ご注意ください。
コメント
ゆーみーさん
REIです。年越しツアーご一緒させていただきありがとうございました。
気温的にイージーモードの川旅で、風もパドリング中には穏やかで、楽しくすごせました。強い向かい風になっていた場合、荷物を上積みしてる私はかなり苦戦しただろうと思います。
焚き火を囲んでゆーみーさんの前に徐々に増えていく空き缶が気になっていましたが,5本ありましたか。荷物軽量化の初期でお酒を削ってしまい、自分は泡盛50mLというminimum晩酌でしたが、これも薪などと一緒に途中デポシステムに組み込めばゴージャス宴会になりますね。
この冬の間にもう一度、川の中洲で野営という予定があるので、今回の経験を踏まえて対策強化をはかろうと思います。
今年もよろしくお願いします。
年末年始お疲れ様でした!
何も調べていない狩野川でしたが、経験豊富な皆様にお任せだったので道中楽でした。
お酒は軽量化の効果が大きいので、こういうときはビール以外も検討すべきかもしれないですね。
中州というと、近所の江戸川なのかなと思ってしまいますが、
ちょうど昨日・今日と本格的な寒さになっているのでお気をつけてください。
今年もよろしくお願いします。