2020年8月22日(土)は日本百名山の男体山に行ってきました。今年の秋にテント泊で火打山・妙高山に行くという目標があり、そのために体を鍛えているゆーとみーです。週末はどこも天気が崩れそうで、今週末も登山は厳しいかなーと思ったのですが、土曜日の早い時間から登って早く下山できれば雨には降られなそう!!ということで、複数候補の中からアクセスが良く、以前から登りたいと思っていた男体山にアタックすることにしました。
男体山について
男体山の基本情報について紹介させていただきます。
地図
基本情報
位置 | 栃木県 |
標高 | 2,486m |
累積標高差 | 登り:1260m、下り:1260m |
総歩行時間 | 7時間(休憩50分含む) |
総歩行距離 | 8.1km |
アクセス | マイカー:二荒山神社前 |
おすすめ度 |
男体山は一年中登れるわけではなく、開山祭~閉山祭までの期間のみ開山しているようです。2020年は5月25日~11月11日のようでした。二荒山神社のお知らせに登山期間が掲載されているので、行ったけど登れなかった…とならないようにチェックしたほうが良さそうです。
登山口までのアクセス
男体山への登山は二荒山神社で受付(大人1名500円)をする必要があります。受付時間は6時からなので、私たちは6時前に駐車場に着けるよう、2時起きの3:20出発です。22時には就寝したのですがやはり眠いです…。
二荒山神社 登山者駐車場
男体山の駐車場はいくつかあるようですが、二荒山神社登山口からアクセスする場合は3つ。ただ6:00から登ろうとする場合は二荒山神社登山者駐車場一択みたいです。50台しか停められないみたいなので早めに着いたほうが良さそうです。駐車場の詳細はこちらをご覧ください。
二荒山神社登山者駐車場は中禅寺湖に面したところにあります。6:00ジャストくらいに到着したのですが、少しづつ埋まりつつありました。
駐車場前の道路を渡れば中禅寺湖を拝むことができます。今日は曇っていますが、晴れていればとても綺麗だと思います。
登山開始
晴れていれば神社の上に男体山が見れるはずなのですが…この日は曇っていてこの通りです。見えない山頂に向かって出発です。
二荒山神社入口
駐車場の近くに二荒山神社入口があります。ここをくぐって男体山の受付場所に向かいます。
階段を上がって左手側にトイレがあります。登山道、及び山頂にはトイレがありません。
二荒山神社西 公衆トイレ
トイレットペーパー泥棒がいたらしく、女子トイレのトイレットペーパーは排除されていました。トイレ正面のところに流せるティッシュペーパーが売っていましたが、こういうことがあると残念です。ウォシュレットや温便座ではありませんでしたが、掃除がされていて綺麗でした。
二荒山神社中宮祠
コロナが収まっていないこともあり、マスク着用のお願いがあります。登山中はさすがに息が苦しくなるのでマスクを外していますが、山小屋や受付などの人と話す場所ではマスクが必須になるので持ち歩きが必要です。
受付
冒頭でも書かせていただきましたが、大人1名500円の支払いが必要です。ただ、このようなお守りをもらうことができるので記念になります。受付近くに登山届の提出場所もありました。
登山道入り口前
登山道入り口はこの先のようでした。
登山ルートと注意書きが記載された看板があります。男体山は今まで私たちが登ってきたどこの山よりキツそうな山というのは分かっていたのですが、「神社から山頂までの往復には平均して6~7時間が必要です」とハッキリ書かれると気が引き締まります。水は1リットル以上が推奨されていましたが、夏で暑かったこともあり、ひとり2リットル持ってきました。
登山道入り口
可愛い龍が応援してくれているようです。
ここが登山道入り口です。さ~て、行きますか。
0合目~1合目
入ってすぐは階段です。整備されているので歩きやすいです。思ったより長くはないです。
階段を抜けて少し歩くともう一合目に到着です。立派な石碑があって分かりやすいです。
1合目~2合目
土の登山道を進みます。
あたりは木と草で覆われており、熊よけの鈴を忘れたことを後悔しました。草が低いので熊がいたら気付きそうではありますが、奥のほうまでこの景色なので少し怖かったです。
本日初のお花発見。
大きな気が倒れていました。迫力があります。
その横に目立たない2合目が…。この5倍だったら楽勝じゃない!?と思っていました。この頃はまだ、男体山の本当の厳しさを分かっていない私たちでした。
2合目~3合目
3合目までもそれまでと同じような登山道を歩いていきます。7時になったところで太陽の光が見えました。曇りだったけど晴れたらいいなと期待!!
3合目に到着。
3合目~4合目
3合目~4合目は舗装された道になっています。緩やかな坂になっているので楽に歩ることができました。途中、風の通り道になっているところもあって癒されました(暑がりのゆーは、風が足りないとぼやいていましたが…笑)。
黄色いお花が斜面に咲いていました。
4合目に到着しました。石鳥居前で休んでいる人たちが何組かおり、私たちもここでナルゲンボトルに水を補給しました。
ナルゲンボトルはプラスチック製のボトルで、キャップが本体にくっついているのでペットボトルのようにキャップを落とす心配もありません。本体の対応温度は-20℃~100℃、キャップ0℃~120℃となっているので、保温効果は全く期待できませんが、冷たい飲み物や温かい飲み物を入れることもできます。色のバリエーションも多いので選ぶのも楽しかったです。買ったあとに気付いたのですが、CHUMSやポケモンとコラボしたナルゲンボトルも売られているようでした。
4合目~5合目
4合目にはどこに行っても見かける熊出没注意の看板。8月上旬に尾瀬に行った際にツキノワグマに会い、やっぱりいるんだなぁと実感。
木々の隙間から空が見えましたが、かなり雲っています。展望は望めないかな。
5合目に到着。4合目からは急登だと思っていたので、案外拍子抜けしました。これが続くなら大丈夫そう!と少し安心。
5合目~6合目
気持ち悪いキノコを発見。これは食べられると聞いても食べたくないレベル。
穏やかな道です。
あっさり6合目に到着。ここまではまだ余裕です。
6合目~7合目
男体山が本気を出し始めたのはここからでした。大きな石が姿を見せます。
段差が結構あり、登りごたえがあります。
グラグラする石もあるので少し神経を使いました。
7合目に到着。ここは休みポイントらしく、皆さん腰を下ろして休んでいました。私たちも柿の種を食べてエネルギー補給です。
7合目~8合目
急です。手を使うほどではありませんが、大変です。
まだまだ続くゴロゴロ道。し、しんどい。
おおっ、鳥居が。ここが8合目かしらと期待してあたりを見渡しましたが、8合目の目印が見つからないではありませんか。ガーン。
ちょっとだけ先にありました。今までは立派だったのに、ここだけしょぼい!?
8合目~9合目
瀧尾神社とのことです。ん?さっき8合目を見たけどこれが本物なのかな?
9合目までは中途半端に補強された道になりました。ストッパー代わりなのか、木が埋められています。
またまた気持ち悪いキノコ発見!形は普通だけど色が怖い。
このあたりでゆーが限界を迎えたのでビスコ休憩。標高がそこそこ高くなったのか、膨らんでいます。「ビスコってこんなに美味しかったっけ?」by ゆー。
9合目に到達。ここまで来ればあと少し!!
9合目~山頂
9合目からは景色が変わりました。森林限界を超えたのでしょうか。
土が赤みを帯びています。
巨大な石の塀ができています。砂がサラサラしているので滑りやすいです。下りのほうが怖いかも。
男体山頂
男体山頂に到着しました!!男体山は今まで登った山よりもハイスペックでまさに挑戦でしたが、登れて強くなれた気がします。
男体山名物のライブカメラ。1時間に1回、過去のアーカイブに残る静止画が撮られるようです。私たちも控えめに映る気満々で定刻に待機。側にいた女性はカメラに向かってはいチーズ!!にこっ!!
あとで確認すると10:13の写真がアップされているではありませんか。13分の誤差があったようです…。スマホをいじっている方の独占写真となっていました。
奥のほうに進むと第二の看板がありました。遠くに剣が見えてきました。
なぜか鐘がありました。ランチや散策などしてしばらく山頂にいましたが、鳴らした方は1名だけでした。
山頂は広いのでランチには最高です。
周りは何も見えません。景色が良ければもっと最高だったんだろうなぁ。曇っているほうが暑い日には良いのかもしれませんが。
剣です!!写真を撮って大満足。
ランチ
おにぎり弁当です。
おにぎり弁当です。梅とふりかけの2品。
定番の唐揚げ。唐揚げって冷めても美味しいからオススメ。ゆーはノンアルコールビールでお昼からおっさん気分。
山頂探索
廃棄となった建物がありました。入れなくなっています。
山頂にはこのようなベンチがいくつかありました。ありがたや〜。
なんとか大神。日光らしい。
下山
昼過ぎからは天気が崩れそうなので、早々に切り上げて下山することに。登りがキツかった岩ゴロゴロゾーンですが、下りも足の踏み場を探すのが大変で想像以上に時間を要してしまいました。そして、この標高差を下ったせいだと思うのですが、太ももの前の筋肉痛がやばかったです…。
下山完了。お疲れ様でした。
登拝成功
往復、休憩込みで7時間がかかりました。なかなか大変だったなぁと達成感に浸りつつ、なにげなく目に入った登拝記録を見ると…24時間で8回往復!?
男体山の感想
登山を始めてから無理をせず少しずつ累積標高差を上げてきており、これまでは累積標高差1,000m程度を目安にしていました。日本百名山の制覇(ヒグマが怖いので北海道は除く)を目指している私たちにとって男体山は避けられない山ですが、累積標高差が1,200m以上のため見送っていました。今回、新たな一歩を踏み出すために男体山へ挑戦。
結果、登れました。うん、登れた。でも…筋肉痛が悲惨でした。
久しぶりに酷い筋肉痛が。みーは平地を歩くのも辛く、階段は足が棒になってコケそうになりました。ただ、1,200mを登り下りできたことは新たな自信となりました。
さて、男体山ですが、最初はなんとも熊が出そうな森林帯から始まり、6合目からの急登は登りごたえ抜群、9合目からは土の色が赤くて別世界に来たような雰囲気、そして頂上には男体山制覇を記録に残せるライブカメラに伝説の剣。ツラい登山ながらも楽しみポイントもあり、行って良かったなと思いました。
では、また。
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